よく行き来している親戚が飼っているシーズー12歳の女の子。
後ろ足が弱ってきて、立つことが大変になっていました。
立とうとすると後ろ足がフラフラしてしまいます。
犬は後ろ足から弱ることが多いです。
一頭一頭犬種も体調も違うので一概には言えませんが、
一度立てなくなっても、また立てるようになった犬もいます。
ここでは後ろ足が弱り、立つことが大変になった
老犬のケア方法について解説します。
ご紹介する方法を続けたことで、先ほどのシーズー12歳の
後ろ足が以前よりしっかりして、立てるようになってきたんです。
老犬の後ろ足が弱る、立てなくなる原因は?
犬は後ろ足から弱っていきます。
立った状態の犬の足のバランスを前後左右から
よく見てみましょう。
7:3くらいのバランスで前に重心がかかっている
ことがわかるはずです。
犬は自然と前に体重がかかっているので、後ろ足から
筋肉量が押していくのです。
こんなサインは見逃さない!足の異常を早めに察知
- 足の歩幅がせまくなった
- 足をひきずるようになった
- 立っている時、後ろ足が小刻みに震える
- つまずくことが多くなった
- 階段やソファに上がるのが大変そう
- 跛行(びっこ)
これらのうち一つでも見られたら、すぐに動物病院に
連れていき、かかりつけ医に診てもらいましょう。
老化現象ではなく、病気やケガが原因で立てなくなったり、
歩き方がおかしくなる場合があります。
また早めに気が付けば、治療や日常のケアをすることで、
老化を遅らせることができます。
老犬の弱った後ろ足をケアする3つの対策をご紹介!
ここから日々の生活の中で、後ろ足が立てない、弱った
老犬のために飼い主さんができる3つのことをご紹介します。
その1:マッサージや屈伸運動で弱った足をケア
なぜマッサージやストレッチがいいかというと、
血の巡りがよくなり、凝り固まった筋肉や関節が
ほぐれることです。
スキンシップもとれますので、愛犬の体調の変化を
把握するのにも役立ちます。
股関節、肩甲骨、足の付け根、ワキの下、つま先などを
触り、筋肉がかたくなっているな、と感じたらそこを
毛の流れにそってマッサージしてあげてください。
特に後ろ足は重点的に。
また足の関節を曲げたり伸ばしたりする屈伸運動も
してあげましょう。以下の動画を参考にやってあげてくださいね。
その2:ムリをしない範囲で運動を
完全に後ろ足が立たないのであればムリですが、
動かせるようであれば、獣医師と相談の上、
負担のない範囲で散歩など運動をするのがいいです。
「もう無理はしないで家でゆっくりしてね」といって、
何もさせないと、足腰は弱まり老化が早まってしまいます。
家の近所を少し歩くだけでも足腰の衰えを予防し、
脳にもいい刺激を与えることができます。
家の中では、おやつを入れたコングを部屋の中に
いくつか置いて、それを犬に探させるゲームなどがいいです。
適度に足腰に刺激を与えられますから。
ただし運動はくれぐれもかかりつけ医と相談の上
行うようにしてくださいね。
その3:関節や筋肉に必要な栄養素を与える
グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンなどの
軟骨や関節を保護する成分は、年齢とともに体内で
生産される量が減っていきます。
できれば成犬期から積極的にとりたい成分です。
また疲労をやわらげ、筋肉の働きをサポートする
イミダゾールペプチドも老犬の弱った足腰に効果的です。
実際にこれらの成分をサプリメントで摂取して、
犬の足腰が改善した例は少なくありません。
またこれらの成分が入ったドッグフードもあるので、
試してみてはいかがでしょうか。
先にご紹介した12歳のシーズは、以上3つの対策を
することで、以前足の力がもどってきました。
当たり前ですが、対策は早い方が効果は高いです。
愛犬のだすサインを見逃さず、おかしいと思ったら
すぐにかかりつけ医に相談してくださいね。
【参考】老犬の足、関節に効果的なサプリメント
参考までに衰えた老犬の後ろ足に効果的な成分を
かんたんにとれるサプリメントをご紹介します。
毎日散歩です。
- グルコサミン・・・新しい軟骨の生成を促し、関節炎の痛みを和らげる
- コンドロイチン・・・関節のスムースな動きをサポートする
- Ⅱ型コラーゲン・・・軟骨の主成分、関節炎の発症を抑える
これら軟骨や関節をケアする成分を効果的に
とれるサプリメントです。
さらに関節を支える筋肉に効果的な成分として
毎日散歩にはイミダゾールペプチドを配合。
犬の足腰をケアするサプリで、イミダゾールペプチド
を配合したものはほとんどありません。
軟骨、関節、筋肉に働きかけるので高い効果が
期待できるのです。