エボラ出血熱の病院が襲撃された理由とは? 決して他人事じゃない、感染症パニック

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感染拡大が続く西アフリカでのエボラ出血熱は、

16日時点での死者が1229人になりました。

死者が1000人を越えた9日から1週間で、実に200人以上の人が

エボラ出血熱で死亡。

疑いを含む感染者は2240人にのぼります。

 

しかしこの数字はあくまでもWHOが把握しているものでしかなく、

実際の感染者数はもっと多いとみられています。

 

エボラ発生地域の一つ、リベリアの首都モンロビアで16日、

武装集団がエボラ出血熱の感染者を隔離する施設を襲撃し、

患者37人が逃走しました。

リベリア当局は19日、逃亡した全員を再収容したとのことです。

 

武装集団の目的は患者を逃がすことではなく、

隔離施設の設置に反対する住人たちのグループが起こしたものでした。

グループは施設内から多くの備品を略奪していきましたが、

その中には患者の血のついたシーツやマットレスなども含まれており、

これらの略奪品からさらに感染が広がる恐れが出ています。

 

なぜ、エボラ出血熱の治療のために作られた施設が

襲撃されたのでしょうか?

 

これは、現地住民が欧米の支援スタッフに対して不信感を募らせている

ためなのです。

エボラ出血熱が発生し、外国から支援チームが到着したため、

感染者は助かるものだと思っていたのに、隔離施設に入った患者は次々と死亡。

 

現地の人たちに、エボラに関する正しい知識が行き渡っているとは言えません。

彼らの目に、欧米から来たチームは「何をしに来たんだ」と

いうように映っているようです。

そして、エボラウイルスは実は欧米人が持ち込んで広めたのではないか、

海外からの支援金目当てに政府が広めたのではないか、という

根拠のないデマが広がり、医療支援の妨害行為まで起こっている始末です。

 

また、誤った感染治療や予防の迷信も広まっており、

ナイジェリアでは塩水を飲むと感染予防になると信じて

塩水を飲んで、2名が亡くなっています。

 

さらに、ネット上ではエボラに効き目があるという薬まで登場し、

米食品医薬品局(FDA)は注意を促しました。

 

WHOはエボラ出血熱は戦争状態にあり、

封じ込めまで半年はかかると見ていますが、

現地のデマが封じ込めを妨害している状態と言えなくもありません。

 

しかしエボラ出血熱発生地域に飛び交うデマやパニックは、

果たして対岸の火事の出来事だと澄ましていられるでしょうか?

日本国内でも、新型インフルエンザやSARSなど、

感染拡大が心配された感染症の発生がありました。

 

パニックに陥って、逆に感染を拡大させてしまったら

元も子もありません。

大切なのは、正しい知識と対処法を知っておくことではないでしょうか。

 

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