無くならない子供遺棄・置き去り 深い心の傷

 

赤ちゃん

子どもは宝物。

 

そんな風に思われていたのは、もう昔のことなのだろうか。

 

 

関東地方の30代の男性は、生後間もなく病院前で遺棄された。

保護され、児童養護施設で生活しながらもいつか

母親が迎えに来てくれる

と信じていたらしい。

 

しかし、

心が荒れ始めた中学の頃、

自分の出生の事実を聞かされたという。

 

その後、高校を卒業した彼は、

施設を出て地方で働いている。

「親なんていない方が楽。

親に金づるにされる

施設時代の仲間だっているから」

 

と話す彼の心には、

今もなお消えることのない深い傷が刻まれている。

 

置き去り

 

 

 

 

毎日新聞の調査によると、今年3月までの過去5年間で

置き去り

(判明している親が監護を放棄し、

知人宅や自宅に放置されていた場合を言う)や

遺棄

(路上などに捨てられて

保護されたときに親が不明の場合を言う)され、

児童相談所が対応にあたった子供は

全国で891人もいたことが分かった。

 

2歳以下が半分近くを占め、

遺棄だけで120人にも上る。

 

子供たちの発見場所は

民家周辺や病院近辺、

スーパーなどのトイレ、

路上や公園など様々だ。

 

 

遺棄と置き去り、どちらの場合にせよ、

発見された乳児の状態には

目を背けたくなるような事実があった。

 

例えば、

2011年の10月に見つかった

女児の赤ちゃんは、

千葉市内のコンビニのトイレのごみ箱から

ポリ袋に入れられた状態で発見されている。

発見時は既に重度の低体温症で鳴き声もなく、

青白くなった手足は数時間動かなかったという。

 

また、

昨年の9月にさいたま市内の自宅アパートで見つかった

1歳の男児は、

母親不在の中衰弱し、

発見された時は全身が便にまみれ

床には生の米粒や紙おむつの紙片

散らばっていたという。

男児が飢えをしのぐために、

それらを口に入れていたとみられている。

 

 

このような状況で発見された場合、

病院で治療を受け、

順調に回復する子供も多いが、

環境が悪すぎるとやはり限界はあるのだろう。

 

 

日本社会事業大准教授の宮島氏は

「親権者は児童福祉法上、育てるのが難しければ

公的機関に相談するという責務がある。

預けた上で子の命を保つことも親の責任だという

認識を広げることが大事だ」と話した。

 

 

小さくても一生懸命生きようとしている命を

もっと大切に考えてほしい。

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