【号泣】出産と同時に息を引き取った、亡き妻からの最後のことば・・・

tengokukaranotegami

 

 

少しだけここで吐き出させてくれ。

 

気持ち悪いと思うやつは、

そう思ってくれて構わない。

 

こんな事を話すなんて

俺だって実際気持ち悪いとは思ってる。

 

でも、一つの節目として誰かに吐き出したかったんだ。

独り言だと思って聞き流してくれれば良い。

 

 

俺の嫁は、娘の出産と同時に

あの世に行った。

 

いろんな事情が重なったりして、

結構な難産だったんだ。

 

最後まで必死に頑張って、

娘を産んだ後、最後は笑いながら逝ったよ。

 

今だからこんな風に淡々と話せるけど、

当時は泣いたよ。本当に泣いた。

 

俺の半生の中で、嫁は俺のすべてだったから。

 

 

俺と嫁の出会いは高校のときだった。

 

クラスで初めて見たときから惚れた。

完全に俺の一目惚れだったよ。

 

生まれつき身体が弱くて病弱だったんだけど、

そんな事を少しも感じさせない底抜けの明るさに

みんな元気をもらってたんだ。

 

嫁はそんな感じだったから、

正直クラスのアイドル的な存在だった。

 

根暗な俺には話しかけることもできず、

告白する勇気なんてあるわけもなかった。

 

ただひたすら教室の片隅で

見守る事しかできなかったよ。

 

 

でも、あるとき本当に偶然、

偶然に嫁と二人で帰る機会があったんだ。

 

たまたま家が近かった事もあって、

たまたま帰る時間が一緒になって、

たまたま同じクラスだったから、

一緒に帰る事になったんだ。

 

じめじめした曇り空だったなあ。

 

最初に嫁と話した日だから

今でも鮮明に覚えてる。

 

今となっては意外でも何でもないけど、

嫁は意外にも高校野球が大好きだった。

 

で、俺も大好きだったんだよ。

 

典型的なもやしっ子だった俺は

スポーツが得意じゃなかったから、

自分ではやってなかったけど、

今でもオタクと言えるくらい野球が好き。

 

それで高校野球の話で

めちゃくちゃ盛り上がったんだよ。

 

今年は地元の平安高校が強いよねとか

本当にいろいろ話したんだ。

 

嬉しかった。

 

不純な理由かも知れないけど、

そのときは心から野球が好きで良かったと思ったよ。

 

 

その日をさかいに、

俺と嫁の距離が一気に縮まったよ。

 

周りも、何であんな根暗なあいつが

人気者の嫁と仲良くしてんだって、

みんな不思議がってた。

 

一緒に野球を見に行ったりしたんだ。

まあ二人きりとかじゃなかったけどなw

 

正直、彼氏とか彼女とかそんな関係になる

雰囲気はまったくなかった。

 

それでも良かった。

ただただ楽しかったから。

 

 

でもやっぱり一緒に遊んだりしてるうちに

だんだん好きって気持ちが大きくなってきて

我慢できなくなってきたんだ。

 

で、告白してしまった。

 

高校1年生の冬くらいかな?

 

結果から言うと、断られたw

 

そのときの嫁の顔。

未だに忘れられない。

 

すげー驚いた顔して、

その後すぐに申し訳なさそうな顔になって、

一生懸命断ってたw

 

好きとかあんまり良くわからないって。

 

かわいかったなあ。

 

 

そんなこんなあっても、

俺たちの関係は何ら変わらなかった。

 

ここは本当に嫁に感謝してる。

 

 

にも関わらず、俺は高校3年間の間に、

嫁に3回も告白してしまった。

 

何か勢いとかいろいろあるけど、

とにかく我慢できなかったんだ。

 

やっぱり3回とも見事にフラれたよ。

 

それでも、何て言うんだろうな…

何かそれでも良かったんだ。

 

 

大学では嫁とは別になった。

大学の場所は近かったけどな。

 

俺は嫁に少しでも認めてもらいたくて

必死に勉強したから、

自分でも言うのも何だけど、

割と良い大学に入れたよ。

 

 

で、大学に入って

最初の夏休みくらいだったかな。

 

俺は、毎日暑い暑いと言いながら

バイトに明け暮れてた。

 

そんな中、大学に入ってから

連絡を取ってなかった嫁から連絡が来た。

 

正直、飛び上がるほど嬉しかったんだよ。

 

 

そんでそれから一緒にご飯行こうって事になったんだけど、

そのときに何と嫁から告白されたんだ。

 

最初は何言ってるかわからなかったけど、

わかった途端、何か泣いてしまった。

 

だって、俺よりも話が合って、

一緒にいて楽しい人はいないって

言ってくれたんだ。

 

信じられるか?

 

高校のとき、クラスでも1、2位を争う根暗な俺が、

クラスのアイドルから告白されたんだよ。

 

本当に嬉しかった。

天にも昇る気持ちだったんだ。

 

 

それから順調に交際は発展していったよ。

 

もちろんケンカした事だってある。

 

大体、俺が子供すぎる事が原因だったんだけどな。

 

嫁は大人だったから、

いつも嫁から謝って仲直りしてた。

 

今にして思うと本当に情けない男だよ…

 

それでも楽しい思い出の方が、

はるかに勝ってたんだ。

 

大学の4年間は本当にいろんな事して、

いろんなところに行ったよ。

 

鴨川の川べりには

何回座ったかわからない。

 

本当に楽しかったなあ。

 

自分がこんなに幸せでも良いのかって

毎日のように思ってた。

 

 

そんで大学を卒業すると同時に

俺たちは結婚したんだ。

 

二人とも子供が欲しかったんだけどさ、

嫁が子供ができにくい体質らしくて、

結構苦労したよ。

 

いわゆる不妊治療ってやつだな。

 

しかも、嫁は生まれつき心臓が弱いせいもあって、

母子ともに健康な状態で産める確率は

50%以下だって医者に言われたよ。

 

俺は無理しなくて良いと言ったんだが、

「あなたの子だから産みたい」って

言ってくれたんだ。

 

こいつを死ぬ気で支えようと、

そのとき心に誓ったよ。

 

 

そして結婚してから5年後、

俺たちが27歳のときに娘が産まれた。

 

と同時に嫁は逝った。

 

俺の半生のすべてを占めていた嫁がいなくなった。

俺には嫁しかなかったんだ。

 

最初はもうどうすれば良いかわかんなくなったよ。

 

何もできない。何もわからない。

 

嫁の葬式なんてまったく記憶にない。

気付いたら終わってた。

 

皮肉なもんだよな。

 

嫁が死んでようやくわかったんだ。

 

精神的にも肉体的にも、

普段からどんだけ嫁に頼り切ってたのか。

痛いほどにわかったんだよ。

 

 

でも、落ち込んでばかりもいられないだろ?

 

何せ嫁と俺の血を分けた

娘が産まれたんだ。

 

こいつのために俺は頑張らなきゃって

本当に思ったんだよ。

 

俺があの世にいって嫁に再会したときに、

胸張って嫁に会えるようにしなきゃいけない。

 

嫁に怒られないようにしなきゃいけない。

そう思い立ってから、

必死に働いて、必死に子育てしたよ。

 

右も左もわからなかったけど、

本買って、知人に聞いて、ネットで調べて、

自分なりに必死にやったつもりだ。

 

当たり前の事かも知れないけど、

毎日お弁当も作ったし、見送りもした。

 

学校の授業参観には、

会社に無理言いながらも全部出席した。

 

授業参観に親がいないとか

シャレにもならないだろ?

 

俺自身がそうだったからわかるんだ。

やっぱり寂しいもんだよ。

 

 

そんな当たり前で、些細な事かも知れないけど、

娘はめちゃくちゃ喜んでくれたんだ。

 

娘の喜ぶ顔を見たら、俺嬉しくなって、

こいつのためなら何でもしてやれるって思えた。

 

仕事が忙しくて、

時には寂しい想いをさせてしまったかも知れないけど、

本当に良い子に育ってくれたんだ。

 

見た目は能年ちゃんに似てるかも。

まあうちの娘の方が可愛いけどなw

 

 

最近は家事全般やってくれるようになったし、

嫁に似て、とにかく料理が上手い!

 

今では絶対良い嫁さんになるよな〜と思いつつも、

絶対に嫁には行って欲しくないという複雑な想いが

俺の中でうずまいてる…

 

そういや反抗期なんて一切なかったな。

想像もできない。

 

今まだ15歳だから

これからなのかも知れないけどw

 

 

で、去年かな。

 

そんな娘から「話がある」って言われて、

帰宅後、すぐにテーブルに座らされた。

 

そんで今まで見た事ないくらい

神妙な面持ちで話し始めたんだ。

 

 

「お父さん」

「今までありがとう」

 

俺の中では「???」な状態だったけど、

娘はそのまま話を続けた。

 

「お父さん、今まで一人で頑張って来たけど、

そろそろ良い人見つけてもいいんじゃない?」

 

「お母さんも絶対に許してくれるから」

 

そう言って娘は一冊の古ぼけたノートを出した。

 

表面は若干変色し、ノートの端はすり切れ、

いかにも古いって感じのノート。

 

何でも物置を掃除してたら見つけたらしい。

 

 

中を開くと、

嫁のものだと思われる字で、

日記が書いてあった。

 

そこには不妊治療の経過観察や、

医者に出産で死ぬ可能性もあると言われた事。

 

それでも、どうしても、

俺の子だから産みたいという

嫁の想いが綴ってあった。

 

当時の不妊と闘う嫁の姿が鮮明に思い浮かんで、

俺、思わず泣いてしまったよ。

 

 

で、最後のページは、

娘の出産の9日前だった。

 

そこには長文で俺への手紙が書いてあったよ。

 

全文を載せるのはさすがに控えるけど、

要旨をまとめるとまあこんな感じだ。

 

・自分は今回の出産で死ぬかも知れない

・でも、何としてでも俺の子は産みたい

・もし自分が死んだら娘の事は任せるが、

 自分の事は忘れて欲しい

・その上で、俺は俺の人生を歩んで欲しい

 

全部読んだら、また泣いてしまった。

大声で泣いたよ。大人げなく。

 

 

…本っ当に馬鹿だよなあ、俺。

 

嫁が逝ってから数日間は茫然自失過ぎて、

こんなノートがあった事に気がつきもしなかった。

 

自分で物置にしまったはずなんだけどな。

 

あのときは世の中のあらゆる事が

どうでも良かったんだと思う。

 

 

そんで泣いてる俺を見て、

娘は言ったんだ。

 

「私に気を使って、いろんな人からの

お誘いを断ってるのも知ってるから」

 

「でも、もうお父さん一人で頑張らなくても良いんだよ?」

 

「私は今、ものすごく幸せだから。

お父さんに幸せにしてもらったから、

今度はお父さんに幸せになってもらいたい」

 

たかだか14、5歳の小娘のくせに

いっちょまえに大人に気を使いやがって…

 

泣きながらも正直そう思ったよ。

 

でも俺、それ聞いたとき何かわからんけど、

さらに声を上げて泣いちまった。

 

この十数年間、俺ががむしゃらにやってきた事は、

間違ってなかったんだって思って大声で泣いちまったんだよ。

 

それを見て娘も「つらかったんだね」とか言って

一緒に泣いてくれた。

 

父娘そろってわんわん泣いたよ。

 

本当に馬鹿だったなあ…俺…。

良い子に育ってくれたと心から思う。

 

 

そんで時は現在。

 

まあ、何だ。

 

俺にも新しく婚約者ができたんだ。

今年の冬に結婚する事が決まったよ。

 

今回これを書いたのは、その節目のため。

 

でもその婚約者っていうのが、

俺の15歳も年下の子なんだよ。汗

 

俺とよりも、娘との方が年齢が近いから、

娘は「お友達ができた」とか言って喜んでる。

 

仲良くやってくれてるようで何よりだ。

 

 

娘のあの一言から、

俺の人生は新たに始まったと思うんだよ。

 

40歳までの俺の人生は、

嫁のための人生だった。

 

でもこれからは新たな道に進めそうなんだ。

 

あの世で嫁に会ったら、

嫁は何て言うかなあ。

 

怒られるかな。

私以外の人と結婚して!とか言って。

 

 

でもそんな事はないと思うんだよ。

 

嫁は誰よりも優しいからな。

俺の幸せだけを思ってくれてた。

 

まあ、久しぶりに嫁に怒られるのも一興だけどなw

 

 

ただ、今これからの人生だけは、

新しい嫁と娘のために一生懸命に生きようと思う。

 

 

とまあ、こんな感じで長々と駄文を垂れ流してしまったが、

ここまで読んでくれた人、本当にありがとう。

 

小説みたいだと思った人もいるかも知れない。

 

まあ、そう思うなら思ってくれても構わない。

俺には何の影響もないからなw

 

ただ、一人の人間の人生として、

こういうものがあったんだって、

頭の片隅にでも入れておいてくれ。

 

 

そして、後悔のしない人生を歩んで欲しいんだよ。

人生は何が転機になるかもわからないからな。

 

しっかりと自分の人生を歩んでいって欲しい。

まあ、これはお互いにって事で。

 

ここまで読んでくれて本当にありがとう!

 

それじゃまたいつか会う日まで。

 

 

この話は完全にノンフィクションの実話です。

感動した人は是非お友達や大切な人にシェアしてください。

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