日本発、エボラ出血熱の新薬が世界の注目を集める事態に!

西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱は、今月6日までの死者は961人に上り、
WHOは8日に、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、
感染拡大の阻止のための国際協力を求めました。

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エボラ出血熱に効く薬はなく、脱水症状を防ぐ対症療法しかありませんが、
このほど感染が確認されたアメリカ人2人に対して実験段階の新薬が投与され、
効果が出ていることがわかりました。

この2人に対して投与されたのは
マップ・バイオファーマシューティカル社が中心となって開発した「Zマップ」です。
しかしZマップは、エボラ出血熱に感染させたサルへの実験では効果が確認されましたが、
人間への臨床試験はまだ行われておらず安全性が立証されていません

今回は緊急措置として投与され、幸いにも効果が表れていますが、薬の効果なのか、
そうではないのかがはっきりしておらず、
すぐにでもエボラ出血熱対策に使えるものではないのです。

エボラ出血熱に対する新薬の研究は「Zマップ」以外にも進められており、
その中でも最も注目されているのが、富士フイルムグループの
富山化学工業が開発した「ファビピラビル」です。

もともとファビピラビルはインフルエンザ治療薬として開発され、
従来の薬が効きにくい鳥インフルエンザにも効果があるため、
パンデミックを防ぐための備蓄薬として日本では製造が承認されている薬です。

この「ファビピラビル」はすでに人間での治験データを豊富に持っており、
安全性が「Zマップ」に比べて高いことから、
米政府機関がエボラ出血熱の薬としての確認手続きに入りました。

「ファビピラビル」はウイルスの遺伝子の合成過程に作用することによって
ウイルスの増殖を抑制する薬なので、インフルエンザと同じウイルス感染の
エボラ出血熱にも効果が期待されているのです。

新薬の承認はアメリカでも時間がかかりますが、
今回の「ファビピラビル」は日本ですでに承認されている薬であることから、
優先的に手続きをされるようです。

ところでなぜエボラ出血熱の薬が存在していないのでしょうか?
これは「作れない」のではなく「作りたくない」からなのです。

エボラ出血熱など発生地域が限定的な病気は、致死率の高い病気であっても
世界的に罹患する人が少ないため、新薬開発がもうけにつながりません。

しかし、今は交通機関の発達により「地域限定の病気」が
世界的流行を引き起こす可能性はゼロではありません。
新薬の開発には時間もコストも膨大にかかりますが、
今やパンデミックはずっと身近な恐怖です。

製薬会社はもうかる薬だけではなく、パンデミックの可能性がある
病気の研究にも目を向けるべきではないでしょうか。

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