ソウル市内で相次ぐ陥没、高層ビル工事が原因か

8月5日、ソウル市松坡区の第2ロッテワールドタワー建設工事現場から
1キロほど離れた往復6車線の百済古墳通りで、

幅2.5メートル、長さ8メートル、深さ約5メートル
大きな穴があいているのが見つかりました。

交通量が少ない昼間に陥没したため、被害はありませんでしたが、
周辺での陥没事故はこれで5件目
この陥没はソウル市によって160トンの土を入れ、即日埋め戻されました。

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第2ロッテワールドタワーとは、ソウル特別市 松坡区 第2ロッテワールド内に
建築中の多目的ビルで、高さは555m、地上123階建ての予定。

この高層ビル、建設工事が始まって幾度も事故が発生しています。
2012年にビル中央のコンクリートコア部分に複数の亀裂が確認、
2013年にはタワーの足場とコンクリート型枠が落下し、
作業中の従業員1名が転落死したほか、5名が負傷。
また、11階の工事現場から長さ2mの鉄パイプが落下し、
約50 m下にあるソウルメトロ蚕室駅出口天井に当たり、天井が破損。
2014年に入ってからは、工事現場46階のコンテナボックスから出火。

実は工事が始まって以降、タワーの近くにある石村湖の水位が
0.7メートルも下がってしまったことは、
付近の住民には知られた事実です。
水位は掘削作業が終わった2011年11月ごろから下がり始め、
今年6月以降、周辺地域の陥没事故が相次ぐようになりました。

7月に入り工事関係者が自発的に、工事開始以降どこかに流れ出している
湖の水を満たすために、漢江の水を1日当たり450トンずつ
石村湖に注水しています。

周辺では目に見えた陥没以外にも、住宅のドアが開きにくくなるなどの
地盤沈下による影響が見られ始めていますが、
ロッテは
「これまで松坡区内で発生した陥没事故は第2ロッテワールド建設工事とは
無関係であることが判明しており、今回の陥没事故も、
第2ロッテワールドからは離れている」と主張。
しかしながら、世論の悪化を受けて
ようやく調査会社に地盤調査を依頼しました。

韓国といえば、4月のセウォル号沈没事故に始まり、
地下鉄追突事故、療養病院火災、現代百貨店の天井崩落など、
大きな事故が相次いでいます。

1995年に起きた三豊百貨店崩壊事故は、
突然、5階建ての建物が一部を残し、跡形もなく崩壊。
死者502名・負傷者937名という大惨事でした。

原因は見た目を重視して柱を撤去したり、無理な増床など、
建物の構造の弱さにありました。
いずれも安全軽視のために起こるべくして起こった、いわば人災

春にセウォル号沈没という多大な犠牲者を出した
事故があったばかりなのに、大規模な地盤沈下に対する
ロッテの対応は、これでいいのでしょうか?
安全軽視の代償は、タワーの規模を考えると、
三豊百貨店とは比較になりません。

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