なぜ人は高校野球に惹かれるのか?

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夏の全国高校野球選手権大会、
いわゆる甲子園は夏の風物詩の一つと言っても過言ではないだろう。

甲子園球場で行われるその15日程の熱い戦いは、
もはやプレーする高校球児だけではなく、
学校全体、地域全体の一大イベントとなっている。

一体、高校野球の何がそんなに人々を魅了するのだろうか。

プロ野球と比較してみると、プロ野球は選手の技術も試合の精度も格段に高い。
各チームには熱狂的なファンもいる。
それでも高校野球に惹かれる理由があるのだ。

高校球児たちは3年間という限られた期間の中で、甲子園に向け最後の夏を迎える。
そして、ただ1試合負けるだけで、彼らの夏は終わってしまうのだ。
それには刹那的なものさえ感じる。

全国にはおよそ4000校の参加校があり、6月下旬頃から地方予選が始まる。
その中から甲子園に出場できるのは、例外を除いてたったの49校。
予選の間にも常連校と言われた学校が敗退したり、初出場の学校が出てきたりと、
予想外の展開も多い。

甲子園には独特の空気がある。
大幅に点差が開いた試合でも、何かのきっかけでそれはひっくり返されることになる。
だから、最後の最後まで誰一人として諦めたりはしない。
プレーする球児も、応援するチアやブラバン、
生徒も家族も地域もみんなが一丸となって戦う。
その力が思わぬドラマを生み、逆転劇を見せてくれるのだ。

高校球児にとっての人生を懸けた戦い。人生が決まる夏。
その思いとは裏腹に残酷な勝負の世界。
最終的に残るのは1校のみ。
それ以外の全校の球児達はみな同じように負ける悔しさを味わう。
夏の終わりを味わうのだ。

そんなギリギリのプレッシャーの中で、1つの勝ちを取りに行く。
そのひたむきな姿、必死にボールに食らいつく姿が見る者に感動を与える。
野球を知らない人でさえ一緒に泣くことができる。
だからこそ、高校球児を応援し続けている人や、
数年経ってもある試合を思い出し涙する人がいるのだ。

今年も始まる2週間ほどの戦い。
数多くの勝ちの上に成り立ち揃った49校の選手たち。
きっと彼らの試合ひとつひとつには新たなドラマが生まれる。
今年もまた、ひと夏のドラマのとりことなることだろう。

さぁ、「プレイボール」だ。

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